鋳型づくり 中村 喜久雄  〜伝統を支える用具・材料〜

銅器の制作で使用される、用具や材料を紹介いたします。制作に必要不可欠な存在として、伝統を支えています。

 

鋳型づくり

中村 喜久雄

 

 

 

 

 

 

美しい割型をご覧ください!

焼型鋳造法による割型は、複雑な原型の形を正確に写しとるため、立体パズルのような構造をしています。

型を割る分割線は、原型の美しさを損なわないように顔などの正面部分を避けて、形状を見極めながら作られています。経験とセンスが要求される仕事の一つです。

 


溶かした金属を鋳型に流し込み造形する技法を鋳造(ちゅうぞう)という。写真は、焼型(やきがた)鋳造法で用いる鋳型で、水で練った鋳物砂で型を作り、焼成して成形する。
中子(なかご)
中が空洞の作品を作るときに用いる型。外の鋳型と中子の間に出来る隙間に、溶けた金属を流し込むことで、鋳物となる。.
しこ

「しこ」とは、上下に型を抜こうとした時に、引っかかる形状部分に必要となる分割型のこと。「寄せ」「小寄せ」とも言う。

 

鋳型制作用具
鋳物砂で鋳型を造形する際、平滑に整えたり、溝を彫ったりするのに使用する。職人自らが制作し、使い勝手の良い形状にしている。
 

 

焼型制作断面図/焼型中子工程図  中村 喜久雄 作

作家情報:中村 喜久雄

https://suncenter.co.jp/takaoka/database/wp-content/uploads/2021/01/098_r2_f.pdf

 

 

企画/取材

高岡市 地域おこし協力隊 菅野 尚子

 

 

 

 

 

戻る