塗り 源 謙次  〜伝統を支える用具・材料〜

漆器の制作で使用される、用具や材料を紹介いたします。制作に必要不可欠な存在として、伝統を支えています。

 

塗り

源 謙次

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが高岡御車山の修理道具!

今回展示する用具・材料は、高岡御車山(たかおかみくるまやま)の、車輪部分の修復時に使用されたものです。
あの大きな車輪も意外と小さな道具で塗られていたことが分かります。
匠たちはその技によって、伝統あるお祭りを支えています。 

ウルシノキ(うるし科の落葉樹)から採取できる樹液。木、一本あたりの産出量は成木(生育に約10年)で一年間にわずか200g程であり、大変貴重な材料である。(画像は生漆の色)

 

ヘラ

漆を引く、下地を付ける、糊と漆を混ぜる等のあらゆる場面で使用し、作業によって素材や大きさ、形を使い分ける。

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漆刷毛

漆を塗るための専用刷毛。塗りに使うものは主に、人の毛髪を用いて作られる。鉛筆のように柄の中まで毛が通っており、必要に応じて切り出して使う。

 

砥石

中塗りの前に下地を研ぐもの。砥石の形状は、研ぐ面に合うように一つ一つ成形してから使用する。カーブのついた砥石は、御車山車輪部分を研いだもの。

 

駿河炭

漆を塗った面を平にする研ぎ作業で使用する。漆の美しい仕上がりを出すには、砥石の他に、漆研ぎ専用の駿河炭を用いる。

 

 

作家情報:源 謙次

https://suncenter.co.jp/takaoka/database/wp-content/uploads/2021/01/096_r2.pdf

 

 

企画/取材

高岡市 地域おこし協力隊 菅野 尚子

 

 

 

 

 

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