高岡民芸株式会社
安藤有希子 Ando Yukiko
仮説・目標設定
菅や菅笠で利益を生む。菅の価値や美しさが伝われば、利益に繋がる。
行動・考察・検証
マップの作成により以下のような行動・考察・検証をおこなった。
- 菅を作る
- 菅を適正な価格で販売し、菅を作ることの喜びと熱意がいつまでも続くようにしていきたい。誰のために作るのか?菅の価値を正しく理解して下さるお客様のため。価値を理解し、必要としてくださる方を探す。
- 菅の旅
- なぜ旅をはじめたのか?菅や菅笠の生産の苦労を分かち合える人間関係作り、お互いに助け合えるネットワーク作りのため。売り先を訪ね自身の菅が使われている様子を見ることで、菅づくりの責任感とモチベーションに繋がる。深江菅細工保存会(大阪府)さんにお会いできたことで、伝統を守り続ける方々のために仕事をしたいと思う。
- 菅を使う
- 笠以外の商品→菅紐、菅畳、菅布、正月飾り的なもの各種、菅のつと
菅を使う体験→菅紐づくり・菅かざりのワークショップ(WS)など - 菅を売る
- 菅そのものを売る、菅を作る体験を売る
商品を売る>「ツギノテ」へ出展、菅の飾り、菅の束、菅の苗を販売。
施策
日本の菅笠文化のために菅を作り続ける。
- 菅の価値
- わかっている人はわかっている。そして、わかる人には売れる。ではどうやってそういう人に出会うのか?
- 菅の美しさ
- 見た目の美しさだけにとらわれていないか。菅という素材にまつわる全てが美しいのでは。菅を育てる環境・景色、菅の生命力、畏怖の念なども含んでいるのではないか。ではそれをどうやって伝えるのか?
- 今後やりたいこと
- 菅づくりは辛い。モチベーションを保ちつづけるために、大変な思いを分かち合える仲間づくりを続けたい。その方たちのために作り続けたい。
(安次富さん)今、伝統産業は県ごとのものになっているけど、「菅」という一つの軸にして、全国の協会のみんなが繋がると面白いことが起こるかもしれません(中略)とにかくとことん菅を極める。その行き着く先は、「人を繋いで文化を守る」ということだから、文化が消えないようにするために人を繋がないと。