宮越工芸(株)
石川久里子 Ishikawa Kuriko
仮説・目標設定
- 意匠塗装をよりよく見せるためのツールの検討
- 生産現場で安定した模様を出すための手法の検討
(安次富さん)塗装って「~調」っていうのが勿体ないと感じます。まねっこじゃない、新種をつくる。~調からの脱却は、塗装の場合大事なんじゃないかな。どこまでいっても本物に勝てない。塗装自体が、他の素材ではできない何か=本物に。「テクニカラー」、テクニックという言葉が入っている。やっちゃいけないこと、をやってみると以外と面白いことになる可能性があります。塗装の価値を引き上げたい。塗装はそれ自体が素材。もっとやれることはないでしょうか。(中略)入手困難な素材やサイズ感として本来の大きさとはかけ離れたような模様などを意匠で表現してはどうでしょうか。
「○○調」だけでない塗装オリジナルの表現をつくっていく
行動・考察・検証
- 新しい意匠塗装の名称を考える
これまでの「テクニカラー(意匠塗装シリーズの総称)」のほとんどは「木目調」「テラコッタ調」など他の素材の名前がついている。ここから脱却し、「塗装にしかできないこと」や「塗装そのものを素材として扱ってもらえるような方法」を探る。
【事例1】
- スリート -SLEET
- 「みぞれ」という意味。模様色が溶けて自然に混ざり合った様子を 表している。雪国富山で作られた意匠という思いも込めた
【事例2】
- こもれび
- 素材そのものの名前ではなく、概念的なものを塗装に落とし込むことで「○○調」からの脱却を図る。
- 塗装の価値を引き上げるための PR → 現行パンフレットの改善
施策
- 展示会への出展
展示会で使える意匠塗装の PR ツールを作り、直感的に塗装の魅力が伝わるように工夫。
【事例】触れる手すり 加賀友禅にルーツを持つ「加賀五彩」をテーマに色調を計画。
【事例】大判パネル 500×500 ㎜角