有限会社シマタニ昇龍工房
島谷好徳 Shimatani Yoshinori
仮説・目標設定
心地の良い音色の定義がどこなのか
どんな音色を目指せばいいのか
おりんと鳴らす棒の関係の再構築
行動・考察・検証
「おりんの2種類の鳴らし方」
1つは、寺院用おりんは、古来より、縁の部分を鳴らす棒で叩いて、「カン、モーン、モーン」と音を引き出す鳴らし方。
また2つ目は、チベットのおリンやクリスタルボウルでなどで鳴らされている、縁の部分を擦り、摩擦で音を響かせる鳴らし方。
この2つの鳴らし方以外にも、おりんを鳴らすやり方があるのではないかと考えました。
そこで打楽器に使われている、棒を購入して研究しました。
①先端が綿で丸い球体のスティック
結果 柔らかく音がならない
②先端が丸い球体のゴム製のスティック
結果 硬い感じの音がする
③先端が円柱型で軽いフエルト製のスティック
結果 打撃音のしない、柔らかい音がするが音が弱い
④先端が円柱型でやや硬く重いゴム製のスティック
結果 打撃音のしない、柔らかい音がして、音が大きくなる
④のゴム製のスティックが「カン」という打撃音がしない、余韻の「モーン、モーン」だけを響かせる新たな音を導きだせるスティックと感じました。
施策
④ののゴム製のスティックのカバーを外し、中身を研究して、新たなスティックを作りました。
④のスティックより、豚の革で表面を覆うことで、さらに打撃音を軽減するスティックを開発しました。