今井孝雄さん(漆器・螺鈿)の工房を訪問しました

高岡巧美会相談役の今井孝雄さん(漆器・螺鈿)の工房におじゃましました。
光をたくさん取り込む大きな窓の前が今井さんの作業場です。

 

 

色とりどりの螺鈿は着色したものではなく貝本来の色です。同じ貝の中にも青みの強い部分と赤みの強い部分があって、まず色別に選り分けるところから始まります。

 

大きい貝を使用するとカーブに合わず浮いてしまうので細かく切った貝を使用します。貝はそれぞれ光り方が違うので、確認しながらバランスを見て配置していきます。

 

 

キラキラと乱反射する螺鈿の魅力を感じられる小物たち。カフスボタンは今井さんの愛用の品です。

大きな作品を手がける合間に作られた素敵な小物の数々は、なんと木地からご自分で作るそう。

 

今井さんは高岡市の小中学校で行われるものづくり・デザイン科に講師として関わっていらっしゃいました。子供達が使いやすいように貝切り針の代わりにシャープペンシルに布団針をセットしたものを使用していた話など、大変興味深いお話を聞くことができました。また、高岡市の伝統工芸産業人材養成スクールでも30年以上指導されていました。

 

現在も作品制作のために通ってくる方に指導されているとのこと。若い人たちに作る楽しさを伝えられることに喜びを感じていらっしゃるお姿が印象的でした。

 

>代表作、経歴紹介

(技術保持者データベースより)

 

(KB)

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