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テクノドーム展示作品の紹介(7)

高岡テクノドームのエントランススペースでは、高岡市所蔵の高岡市伝統工芸産業技術保持者の作品が展示されています。

400余年の長い歴史の中で受け継がれてきた高岡が誇る伝統工芸の技術・技術の流れを汲む作品たちをどうぞご覧ください。

 

銅器の作品展示風景

 



 

 

 

現在展示されている四鰭五具足(極上彫)は、金吹 政太郎氏の彫金と、田中 勇吉氏の鋳物の技術によって作られています。

 

今回は、田中勇吉(たなか ゆうきち 1899-1983)氏の功績、作品のご紹介します。

(※金吹 政太郎氏の功績、作品はテクノドーム展示作品の紹介(6)にてご紹介しました。)

 

 

 

[指定年度]昭和46年度 指定技術銅器・焼型

田中 勇吉(たなか ゆうきち)1899-1983

 

 

四鰭五具足(極上彫)よつひれごぐそく (ごくじょうぼり)

素材・技法/青銅・焼型鋳造、仏具深彫 寸法/高さ40cm×幅12cm×奥行8cm

焼型仏具製作の第一人者として評価が高い。焼型仏具は極上品として主に四鰭仏具の深彫り用の製品に用いられ、細かな部品も多く手間のかかる仕事である。氏が製作する仏具は、鋳物砂を吟味するなど、丁寧な仕事で鋳肌も美しく、彫師から絶大なる信頼を得た。

 

[功績概要]

博労小学校卒業後、20才まで鴨島町堀井製作所に弟子入りし、20才のとき独立、以来50年間仏具の製作に従事した。仏具(四鰭)の極上品とされる深彫りの生地製作に関し、ピンホール(巣)止めのため、銅、亜鉛、鉛等の材料の配合並びに焼成法及び鋳込のときのヒヤシ(水を型にかける)の使用方法等に工夫をこらし、高岡仏具の名声を全国に広めた。

また、「中子」製作において中子取り及び中子取り作業の改良工夫をしたことで省力化をはかり、業界に与えた恩恵は大きい。昭和32年「仏具四鰭会」結成に尽力し、自ら5年間会長として会の育成発展に努めた功績も大きい。

 

[経歴]

明治45年 小学校卒業後、20才まで堀井氏に師事し焼型鋳造技術を習得。独立自営後、50年間、仏具製作一筋に習得する。仏具(四鰭)の極上品とされる深彫の生地製作に関し、技術改良を図り高岡仏具の名声を全国に広めた

昭和32年 仏具四鰭会を結成、会長に就任

平成47年 高岡市伝統工芸産業技術保持者指定

 

 



 

 

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