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テクノドーム展示作品の紹介(12)

高岡テクノドームのエントランススペースでは、高岡市所蔵の高岡市伝統工芸産業技術保持者の作品が展示されています。

400余年の長い歴史の中で受け継がれてきた高岡が誇る伝統工芸の技術・技術の流れを汲む作品たちをどうぞご覧ください。

 

銅器の作品展示風景

 



 

 

今回は、佐野 甚吉(さの じんきち 1912-1987)氏の功績、作品のご紹介します。

 

 

[指定年度]昭和49年度 [指定技術]銅器・彫金
佐野 甚吉(さの じんきち)【雅号】堪采(たんさい) 1912-1987

 

 

鋳銅花器「鍾馗」(ちゅうどうかき 「しょうき」)
素材・技法/青銅、銀、赤銅・打出鋤彫、象嵌、毛彫り 寸法/高さ36cm×幅24cm×奥行24cm
彫金技術全般に優れた技術を有しているが、特に、打出鋤彫、毛彫技法においてはその水準の高さが窺える。薄肉に打出された鐘馗像は、全体の肉取りと線刻による的確なシワの表現によって、特有の鋭い緊張感に包まれた世界を描いている。

 

[功績概要]
横田小学校卒業後、当時彫金の第一人者と呼ばれた松本外次郎に師事し、基本技術を習得する。22才にて独立自営した。花器、瓶掛、床置等の肉出し技術・片切彫金技術については特に高度な技術を必要とされているが独特な技術をもってそれを表現し、優れた製品を数多く製作し高く評価された。戦後衰退していた彫金組合の再建に活躍され人望を一身に集めた。

 

[表彰・受賞歴]
昭和59年 富山県功労表彰
昭和61年 勲七等青色桐葉章
昭和62年 高岡市市民功労者表彰

[経歴]
大正14年 松本外次郎氏に師事し彫金技術を習得
昭和9年 独立自営。花瓶・瓶掛・床置等に肉出し技術・毛彫・象嵌技術を用いた製品を手掛ける
昭和50年 高岡市伝統工芸産業技術保持者指定
昭和58年 置県百年記念第7回全国育樹祭(高岡地域地場産業センター)に於いて、皇太子、皇太子妃殿下(現上皇・上皇后陛下)の御前にて父子で実演

 

 



 

 

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