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テクノドーム展示作品の紹介(13)

高岡テクノドームのエントランススペースでは、高岡市所蔵の高岡市伝統工芸産業技術保持者の作品が展示されています。

400余年の長い歴史の中で受け継がれてきた高岡が誇る伝統工芸の技術・技術の流れを汲む作品たちをどうぞご覧ください。

 

銅器の作品展示風景

 



 

 

今回は、大野 博(おおの ひろし 1940年生まれ)氏の功績、作品のご紹介します。

 

 

[指定年度]平成9年度 [指定技術]銅器・彫金
大野 博(おおの ひろし)【雅号】博司(ひろし)1940年生まれ

 

 

金銀本象嵌「源氏物語壺」(きんぎんほんぞうがん 「げんじものがたりつぼ」)
素材・技法/金、銀、青銅・双型鋳造、打出鋤彫、象嵌  寸法/高さ26cm×幅19cm×奥行19cm
打出鋤彫及び象嵌を中心として、衣服の紋様や衣の重ね目における重ね象嵌、橋の部分には広範な一枚板銀(厚さ0.6mm)の象嵌が施されている。とりわけ蝶紋様の色金象嵌後の金線銀線の縁取り線象嵌部分には、細密な彫金技術が発揮されている。大胆な構図と緻密な技法が源氏物語の世界へ誘ってくれる。

 

[功績概要]
職業訓練所銅器科に学び、その後井波慶州氏に師事、高岡彫金技術・技法全般を習得する。昭和43年に独立以来、金、銀線象嵌及び肉象嵌等の技術を研鑽する。また、新たな技法修得のため講習会に積極的に参加、研究心旺盛で常に新しいものに取り組む。
高岡彫金組合組合長として、会員の質的向上を図るため研修会を実践又、自らの技術を公開するなど、伝統技法の伝承に努めた。

 

[表彰・受賞歴]
昭和55年 高岡市伝統工芸産業優秀技術者表彰
昭和59年 高岡伝統工芸加工技術振興展最優秀賞(外賞2回)
昭和61年 富山県伝統的工芸品コンクール最優秀賞(外賞2回)
平成14年 富山県功労表彰
平成18年 伝統的工芸品産業功労者表彰(中部経済産業局長)
平成19年 瑞宝単光章
平成26年 高岡市市民功労者表彰

[経歴]
昭和32年 富山県立職業訓練所卒業後、井波慶州氏に師事し彫金技術を習得
昭和43年 独立自営、現在に至る
昭和57年 高岡地域地場産業センター内産業資料館御車山金具仕上げ参画
平成 7年 伝統工芸士に認定
平成 8年 高岡彫金組合組合長に就任(以後、組合長・副会長を歴任)
平成10年 高岡市伝統工芸産業技術保持者指定
平成13年 伝統工芸高岡銅器振興協同組合後継者育成研修講師

 

 



 

 

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