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テクノドーム展示作品の紹介(15)

高岡テクノドームのエントランススペースでは、高岡市所蔵の高岡市伝統工芸産業技術保持者の作品が展示されています。

400余年の長い歴史の中で受け継がれてきた高岡が誇る伝統工芸の技術・技術の流れを汲む作品たちをどうぞご覧ください。

 

銅器の作品展示風景

 



 

 

今回は、折井 竹次郎(おりい たけじろう 1912-2000)氏の功績、作品のご紹介します。

 

 

指定年度]昭和53年度 [指定技術]銅器・着色
折井 竹次郎(おりい たけじろう)【雅号】竹仙(ちくせん) 1912-2000

 

 

蝋型角型年輪花器(ろうがたかくがたねんりんかき)
素材・技法/青銅唐金・蝋型鋳造 寸法/高さ41cm×幅38cm×奥行11cm
着色技法のなかでも、伝統的な青銅色、漆の色付け表現を得意とする。特に、着色技法は家伝や秘伝の技法として独特の調合方法が用いられている。作品も、青銅色をベースに漆を使い落ち着いた雰囲気に仕上がっており、氏が受け継ぎ発展させてきた、伝統的な着色の技術・技法を遺憾無く発揮している。

 

[功績概要]
大正13年、13才にして着色技術習得のため、稲積嘉真氏のもとで修業しながら勉学に励み、小学校卒業後も意欲的に技術を修得する。その後28才で独立し、研究心の旺盛な氏は着色、鉄色及び焼色着色方法を開発し、業界内でも氏独特の技術は高く評価され、昭和38年に皇居二重橋竜唐草橋桁及び照明台、昭和40年に皇居新宮殿瑞鳥及び宮殿内金具の着色を任ぜられる。また、昭和50年伝統工芸士の認定を受け、富山県総合高等職業訓練校講師として後継者の育成に努めた。

 

[表彰・受賞歴]
昭和9年 高岡工業部会より工業模範者表彰
昭和15年 勲八等白色桐葉章
昭和53年 伝統工芸高岡銅器振興協同組合経営功労者表彰
昭和56年 通産省指定工芸品産業功労者褒賞
昭和61年 勲七等青色桐葉章
昭和62年 高岡市市民功労者表彰
平成 4年 富山新聞社富山風雪賞

[経歴]
大正15年 稲積嘉真氏に師事し着色技術を習得
昭和29年 独立自営
昭和31年 善光寺大香炉着色
昭和32年 福井大学学芸学部着色技術講師委嘱
昭和38年 皇居二重橋竜唐草模様橋桁及び照明台着色
昭和40年 皇居新宮殿瑞鳥及び宮殿内部取付金具着色
昭和50年 伝統工芸士に認定

 



 

 

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