高岡テクノドームのエントランススペースでは、高岡市所蔵の高岡市伝統工芸産業技術保持者の作品が展示されています。
400余年の長い歴史の中で受け継がれてきた高岡が誇る伝統工芸の技術・技術の流れを汲む作品たちをどうぞご覧ください。
銅器の作品展示風景
今回は、千秋 長次(せんしゅう ちょうじ 1896-1976)氏の功績、作品をご紹介します。
[指定年度]昭和46年度 [指定技術]銅器・蝋型
千秋 長次(せんしゅう ちょうじ)1896-1976
蝋型「龍」(ろうがた 「りゅう」)
昭和48年作 素材・技法/青銅・蝋型鋳造 寸法/高さ33cm×幅30cm×奥行18cm
高岡に於ける数少ない蝋型造形の技術者の一人で、特に龍の蝋造形に於いて卓越した技術を有した。また、蝋造形による人物や唐草表現など、多彩な造形力の持ち主で、技術の精巧さには定評があり、自由自在に蝋を操る様がつかみ取れる。
[功績概要]
博労小学校卒業後22才まで蝋型原型師井上宗太郎氏(号広観)に弟子入りし、その後独立自営。以来、50年余高岡銅器の美術工芸品(龍、人間、動物)の蝋型原型製作に携わり、優秀な技術を保持して高岡銅器の発展に尽くした。
主な作品には、木曽御嶽山大和本営の龍の像、福井県須部神社の龍の像がある。
[表彰・受賞歴]
昭和50年 勲六等瑞宝章
[経歴]
明治40年 小学校卒業後、蝋型原型師井上宗太郎氏に師事し、
蝋型鋳造技法を習得
大正 7年 独立自営、主に人物像、動物・龍を得意とした
昭和47年 高岡市伝統工芸産業技術保持者指定
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