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テクノドーム展示作品の紹介(6)

高岡テクノドームのエントランススペースでは、高岡市所蔵の高岡市伝統工芸産業技術保持者の作品が展示されています。

400余年の長い歴史の中で受け継がれてきた高岡が誇る伝統工芸の技術・技術の流れを汲む作品たちをどうぞご覧ください。

 

銅器の作品展示風景

 

 



 

 

 

現在展示されている四鰭五具足(極上彫)は、金吹 政太郎氏の彫金と、田中 勇吉氏の鋳物の技術によって作られています。

 

今回は、金吹 政太郎(かなふき まさたろう 1900-1978)氏の功績、作品をご紹介します。

(次回は、田中勇吉(たなか ゆうきち 1899-1983)氏の功績、作品のご紹介を予定しています。)

 

 

 

[指定年度]昭和44年度 [指定技術]銅器・深彫
金吹 政太郎(かなふき まさたろう)【雅号】錦華(きんか)1900-1978

 

 

四鰭五具足(極上彫)(よつひれごぐそく (ごくじょうぼり))
素材・技法/青銅・焼型鋳造、仏具深彫 寸法/高さ40cm×幅12cm×奥行8cm

全国的にみても、深彫りの技術者は高岡と京都に数人しか残っていない。深彫りの技術は、仏具の東本願寺派の四鰭仏具製品の彫り表現に用いられる技法で、無地の製品に総模様の彫りを施すものである。熟練した技と鋭く研ぎ澄まされた鏨で一気に彫り上げ完成させる技の妙である。

 

[功績概要]

横田小学校卒業後、父金吹吉次郎に師事し、仏具深彫りの技術を習得。技術の改善に研鑽し、多数の弟子を養成した。昭和34年彫金会(仏具)を結成、会長をつとめる。業界の信望も厚くその技術は高く評価されている。また、昭和44年7月NHKテレビ「ふるさとに生きる」に出演、仏具深彫りの第一人者としてその技術が紹介された。

 

[表彰・受賞歴]

大正11年 平和記念東京博覧会銅賞

昭和41年 高岡市市民功労者表彰

昭和49年 勲六等瑞宝章

[経歴]

明治45年 小学校卒業後、父吉次郎に師事し彫金(仏具深彫)技術を修業。約70年間に亘り技術・技法の改善に研鑽し、その間10人の弟子を養成する

昭和34年 彫金会(仏具)会長

昭和45年 高岡市伝統工芸産業技術保持者指定

 

 

 



 

 

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