新クラフト産業育成
新クラフト産業・デザイン育成事業について
高岡伝統産業界の再生策として、地元企業と共同で産地ブランド新商品開発プロジェクトをデザイナー指導のもと実施しています。
当センターが適宜テーマを設定し参加企業を募る産官一体となった研究会として新分野開拓や製品開発に取り組んでいます。
指導:安次富 隆[2022年度グッドデザイン賞審査委員長・多摩美術大学教授]
事業別サイト・概要
取り組みの歴史
●新クラフトLabo<第1 期>
これからの伝統産業のものづくりには、産地の人材がデザイン開発力を身につける「自活力」、企業同士の連携・協働、新たな挑戦がますます必要となります。こうした取り組みの場を「新クラフトLabo(ラボ)」として、ものづくりだけではないサービスや仕組みづくりも含めた研究を進めています。参加15 社16 名。
●課題のデザイン<第2期>
令和元年度は、11 社13 名参加。令和2年度は、12 社13 名が、令和2年10月に移転オープンした高岡地域地場産業センター(愛称ZIBA(ジーバ))で2 ~ 3 月に展示発表を実施。
●課題のデザイン<第1 期>
平成29年度は、伝統産業界から課題(ニーズ、シーズ)を持った企業を募集し、10件の課題解決のためのデザイン・ 製品試作に取り組んだ。平成30 年度は、13 社14 名がデザイン・製品試作を進め、10 月に試験販売、3 月に展示 発表を実施。11 種を製品化した。
●ZAI -GIFT FROM TAKAOKA-
平成26 年度は、北陸新幹線開業(平成27 年3 月)を期に、高岡特有の資源・素材[ZAI]を活かし、地域の魅力を伝える “コミュニケーションギフト” の開発に取り組む。平成27年度には9月「金屋町楽市」での試験販売、参加メンバーショップでの販売を実施。平成28 年度には、10 商品を「ギフトショー春2017LIFE×DESIGN」に出展。参加11 社13 名。
●udeco ユデコ
平成 22 年度に、ユニバーサルデザイン( UD)、エコロジカル( ECO) デザインの領域をターゲットにした 「udeco(ユデコ)プロジェクト」を開始。成長産業として注目される福祉・介護・エコロジー等の分野に着目し、「使う人と地球にやさしい」をテーマにした新商品開発に取り組む。参加14 社。
●いのり・いわい
平成19 年度、これまでの宗教用具にとらわれない、新しい価値を持つ「いのり」に関する商品開発と産地プロデューサーの育成を目指した。平成20 年度には「フォトフレーム」を開発商品とし、平成21 年2 月「いのり」ブ ランド13 種36 点を「東京インターナショナルギフトショー春2009」で発表。平成21 年度には祈り祝いをテーマに商品開発に取り組む。平成22年2月「いのり」、「いのり・いわい」ブランドとして、新仏具や冠婚葬祭関連商品17 種39 点を「東京インターナショナルギフトショー春2010」で発表。
●HiHill ハイヒル
平成12年度に、銅器関係企業有志による新クラフト製品開発研究会を設け、プロダクトデザイナーやデザインプロデューサー を招聘して鉛レス素材を用いた金属製食器の開発を実施。ブランドロゴ・マークを「HiHill(ハイヒル)=高岡」とする。 平成14 年度、銅器・漆器関係企業10 社による研究会を組織。インテリア・建築内装分野に向けた伝統素材「マテリアル・プレート」などを高岡の新ブランド「HiHill」として リビングセンターOZONE(東京)にて発表。
平成15 年度研究会参加の21 事業者(個人・企業)により、「有限会 社ハイヒル」を10 月に設立。首都圏での受注体制の整備を図った。
※平成16 年10 月、ハイヒルプロジェクトの地場活性化の新しい仕組みつくりが評価され、2004 年グッドデザイン賞特別賞受賞
●鉛レス合金開発研究会
平成11 年度に開設した高岡市デザイン・工芸センターの鋳造工房・設備で、環境に配慮した鉛レス銅合金の研究開発 に取り組む。参加14 社。